カテゴリ:八ヶ岳の里山を歩けば…( 43 )

八ヶ岳南麓 道ばたや庭にも春爛漫

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 里に春が来た、来たぁと感じるのは、道ばたや林や庭の片隅に "常連さんたち" がふぃっと現れる時です。「今年も会えてよかったね」と握手はできないけれど、声に出したくなるほどうれしい! 上の画像は、4月28日夕方ころのニリンソウ[Anemone flaccida]です。

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 毎春、出会う度に見とれてしまう楚々としたヒトリシズカ[Chloranthus japonicus]さんたち。

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 この花が道ばたに咲き乱れていた頃もあったという伝説のサクラソウ[Primula sieboldii]。地域の愛好家からのいただきものです。小さな萌葱色の蕾、見えますか?

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 日が沈みかかる時刻、西の窓から見えたリョウブ[Clethra barbinervis]の若葉。その輝きは、忙しかった一日へのご褒美かな。「おつかれさん、また明日!」と。

 今日30日は、ここ八ヶ岳でもクルマがガソリンスタンドに押し寄せ、いつも行く JAのスタンドには「レギュラー、ハイオク、売り切れ」との張り紙が……。こうして4月は去っていく。万事受け身の一般大衆にとってなんだか侘しくないですか、2008年春・道路特定財源、ガソリン暫定税率をめぐる大騒ぎって。
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by midori-net21 | 2008-04-30 18:35 | 八ヶ岳の里山を歩けば…

零下8℃の朝! それでも元気な植物たち

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 う〜、寒い朝だった。水道管が凍り付いて、お風呂場の蛇口がびくとも動かない状態ーーこれは今冬初めてです。あわてて外に出てコンセントを入れるーーこれも初めて。水道管が破裂すると、大枚はたいて修理してもらうことになると水道屋さん当人から聞いているので、真冬は緊張しますなぁ。
 上の画像の万年青は北側の庭に植えてあるのだが、元気いっぱい。こちらに移る時に母が「縁起ものだからって、昔引っ越した時に大家さんからもらった」と言うので、私もそうしたのだ。古兵の万年青は、居場所が東京から八ヶ岳に変わってもへっちゃらさ、と毎年大きな実をつけている。そう言えば、私も少しは寒さに強くなったかもしれない。ありがたい万年青よ、これからも永生きしておくれ。
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 野外で冬を越せない植物たちは冬になるとサンルームにしまう。と言っても、厳寒期には零下になることもあるのだが。画像手前がブルークローバー、その奥の鉢植えがフェンネル、その奥にアカンサス・モリス(去年小さな苗を植えたばかり)。左手にぼさぼさ見えるのは葉蘭。アボカドの鉢も見えないけれどここで越冬する。
 家を建てた頃はテーブル置いてお茶なんぞしたサンルームだが、今は荒れ果てて、農具置き場、大小の鉢植えでギューッという過密状態。あー、今年は思いっきり家や庭の片付けがしたくなってきたぞ。だから、春よ来〜い!

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by midori-net21 | 2008-01-14 14:12 | 八ヶ岳の里山を歩けば…

八ヶ岳の初冬 前庭に落ちていた花梨の実を拾う

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 昨日、亡き師匠のお連れ合い八重子おばちゃんにDVDを届けに行った帰り、庭に落ちている花梨の実ちょうだいね、と3個ほどもらって帰って来た。花梨酒は喉に良いので、毎年つくることにしている。木はうちの庭にもあるのだが、どうも実つきがよろしくないのである。
 あのDVDは夫が編集見本として作った未完成盤なのだが、「四十九日の法要に集まる子や孫に見せてあげたい」のだそうだ。薄っぺらなディスクを指して、「これがあるから、一人になっても寂しくない」とおばちゃんはきっぱりと言う。
 声、表情、動作ーーモーションピクチュアが持つ力って圧倒的なのだね。

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by midori-net21 | 2007-12-21 16:04 | 八ヶ岳の里山を歩けば…

2007年 はたけ番の十大ニュース 5.  思いがけない初夏の訪問者、リスが現れる!

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 私の机は北の窓に面しています。窓の外には小さなベランダがあり、冬になるとヒマワリの種や水を置くのが習慣で、野鳥たちも「あそこには食べ物があるもんネ」と覚えているらしく、今年も毎日頻繁に来るようになりました。
 餌台は通常4月の終わり頃には取り入れてしまうのですが、今年はうっかり出しっ放しにしていました。そして6月に入ると……。我が家には十年以上住んでいますが、リスがベランダに現れたり、足繁く通ってくれるのは初めてのこと。お蔭で外出するにもリスたちの様子に気を使うようになり、生活面でかなり支障をきたしてしまいました(笑)。

   

       平皿からむしゃむしゃ、餌台に入り込んでポリポリ、満腹になると、ごろり……。
           うちのベランダはよほど安全、安心の場所だったらしい。


 しかし、夏になってしばらくすると、リスの姿を見かけなくなっていました。乾きものよりももっと美味しい食べ物が出回る季節になったのでしょう。今は師走も半ばを過ぎ、氷点下の朝が続くようになりましたがーーどうしているのかな? 今年は豊作だから、クルミを地面に埋めるので忙しいのかな? 冬にも来てくれると楽しいのに、などと外ばかり眺めてしまう気もそぞろのはたけ番mizki^^;です。
  
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by midori-net21 | 2007-12-20 15:05 | 八ヶ岳の里山を歩けば…

スピード出すな! 八ヶ岳広域農道レインボーライン 

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 自転車が行く早朝の広域農道。右手は下水処理施設、左は標識と電柱がずらりで、景観はよろしくありませんが、前方には南アルプスの山々が顔を出しています。このまま進むと甲斐駒ケ岳も見えてきます。
 ここは、通称レインボーラインの名前で知られる八ヶ岳広域農道。全線開通までに十数年もの歳月を要しました。私、はたけ番^^;がこの地に移住した頃は、ウィキペディアも知らず、農道がコーイキ? それともコーエキ? なんで建設省じゃなく農水省が道路つくるわけ? と、都会人ゆえの無知を発揮していましたが、田舎歴10年を越えると農道系にはすっかり詳しくなりました。  

   

  サイクリングやジョギング姿もよく見かけるこの道路は小学校裏を走っています。前回述べたように、私たちが危険度調査をしようと思ったのは、近辺の住人として常日頃から「あっ、あぶない!」と冷や冷やすることが多々あるため。特に土地の事情に明るくない別荘・観光客が増える連休や夏期は、「わーい、信号が少なくってハイウェイみたい! いい道ぃ♪」という派手なドライブぶりが目立ちます。この事故も県外車によるもので、こんなにウルサく黄色の標識が立っているというのに、カーブを曲がりきれずに左手フェンスに突っ込み、休耕地に落っこちたわけです。幸い軽症ですんだと聞きますが、もし電柱に衝突していたら? 休耕だからよいものの、活き活きしている田畑に落っこちたら……? お〜、ゾッとさせられます。

 ここのカーブだけが危険な箇所ではありませんが、何か対策はあるのでしょうか? 標識をもっと大きく? 10本並べる? それとも20本? 安心安全にプラスして景観への配慮も望む住民としても良いアイディアを募集したいところです!!
 用地買収の都合で、通ってほしくない箇所にできてしまったこの道ですが、住民や観光客が増えるにつれて問題点が浮き彫りになってきたようです。皆さま、何処の広域農道でも制限速度は40キロですよーースピードの出し過ぎにはご用心! 

 最後に、道端で見かけた植物をお口直しにご紹介します。左はキンミズヒキ(金水引 バラ科 キンミズヒキ属 Agrimonia pilosa var. japonica)、右はヒオウギ(中の実はヌバタマ)。いつの間にか花が終わっていましたので、下欄に花の画像を載せておきます。


   

More(8月10日撮影 ヒオウギの花)
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by midori-net21 | 2007-08-21 08:53 | 八ヶ岳の里山を歩けば…

八ヶ岳南麓 〜人類の宝とは〜 ある塾生のガーデン訪問記

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 先日見事に晴れ上がった日の午後、図書館に行くついでにある塾生のお宅に立ち寄りました。高台にあるその家は陽光がさんさんと降り注ぐ恵まれた立地条件にあります。坂を上って庭に入ると西側にはこの通り。トマトには、農のいろは塾での実習を活かした雨よけがしっかり立っていました。しかも竹を用いたお手製です。

   

 左画像は、軒下から地中へと取り付けられた豆用の支柱とそれを支える短めの支柱。右は、植木鉢に取り付けられた輪支柱。これら全て天然素材の竹。この塾生のご夫君は建築家ですので、計算から生まれる無駄のない機能美が感じられますね。
 ^^; こーいうのを見てしまうと、はたけ番の雨よけなぞはちょっと表舞台には出せないなぁ(汗)と感じながら美味しいお茶をいただいて、帰路につきました。
 「あ、ホームセンターに寄るんなら、手前の田んぼに立ってる看板見てね。頼まれて書いたものよ。ま、感想聞かせて」と言われて5分ほど走り、見つけたものは……。
 
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 平和を愛する塾生らしい立て看板でした。こんもりとした小山を背に風にそよぐ青い稲田、きれいに手入れされた畦、すいすい飛ぶムギワラトンボーーこういう心安らぐ平和な風景がいつまでも続いてほしいものです。
 さて、下欄ではこの周辺から見える八ヶ岳の写真をお目にかけましょう。いつもとちょっと感じが違います。どれが赤岳か、すぐ分かりますよね?


More(赤岳が見える八ヶ岳連峰)
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by midori-net21 | 2007-07-28 10:43 | 八ヶ岳の里山を歩けば…

八ヶ岳南麓 梅雨時の雑木林はジメジメと不思議な世界

 この頃は誰と顔を合わせても「ちょっと寒過ぎじゃない?」という話になる。雨に文句は言えないのだが、低温続きなので野菜に気の毒なのだ。草ばっかりが元気に生育する野菜畑なんて、ぞぞっとするではないか。今日は畑には行かず、近くの林に足を向けてみた。遠くからぼーっと白いものがおいで、おいでしていたのである。
 「あ、これ、去年も名前が分からなかった。前に見た時よりおどろおどろしい感じ」と呟いてしまったのは左の(絶対食べてはいけない?)キノコ。クリックしてよーく見てください。右は、しっとりしとやかなフキの葉です。

   

 下画像は、鉢の中で長いこと咲き続けているツクシカラマツ(筑紫唐松 キンポウゲ科)。カラマツの葉に似た、ごく淡いピンク色の花。山野草好きの人はこれを見逃さず、「これ、私に分けてちょーだい、ちょーだい私に」と参院選の候補者よろしく連呼する人もいる。ーーや、やるもんか。去年お店で見つけて気に入って、冬越しさせたらこの通り鉢一杯に増えてくれたんだから! それにしてもよく降るなぁ……。

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More(晴れた日の白い毒? キノコ1.)
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by midori-net21 | 2007-07-21 18:10 | 八ヶ岳の里山を歩けば…

八ヶ岳南麓のホンドリス 手すりでごろ寝・・・

 今日は更新の予定はなかったのですが、今やはたけ番は "リス番" になってしまったので困っています。午前中にベランダ食堂に来ていたリスさんは、その後近くの栗や桜の木の枝でエクササイズしているのが目撃されました。そして、午後のおやつ時にまた現れてーーふっと気がつくと、この通り、手すりにだらしなく寝転がっているではないか!

 「おいおい、君は野生でしょ、そんなに油断しきっていいのかい? だいたいヒマワリの種は小鳥さんのために置いたんだからね。ぬくぬく楽しちゃだめだよ、アウトドアで強く生きなくっちゃ!」
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観察すると、来るのは二匹で、両者の行動パターンはかなり違うようです。オスとメスかな〜? それにしても、いつ、どのように餌を止めるべきなのか? 明日清里で自然のプロに会う予定なので相談してみようっと。ーーはたけ番も強く生きなくっちゃ!

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by midori-net21 | 2007-06-12 15:23 | 八ヶ岳の里山を歩けば…

サクラソウの群生 見たことありますか?

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 かつては八ヶ岳の麓でもあちこちに群生していたというサクラソウ(Primula sieboldii 別名 ニホンサクラソウ 日本桜草)。春が深まる5月に咲きます。
 都会では、花屋さんの店先に園芸種のサクラソウが並ぶと春の訪れを感じたものですが、この地に住んで、「30年前くらいまではよく見かけたんですけどね」と聞いてびっくり。ーーほかにも消えていった花々は多いようですが、野生のサクラソウは、誰にとってもすでに遠い "幻" の花です。が、中にはそれらを大切に守り育ててきた人もいるようです。ということは、ここが再びサクラソウの群生地になるのも夢ではないのかも!?

 先日話に出たマルハナバチはサクラソウの花粉の運び手だそうです。サクラソウが生き残るためにはどうすればよかったのか、今から何ができるのかーー「きれい、きれい」ともてはやすのは楽しいですが、身近な自然環境についてもっと地道に学習して知る必要があることを痛感します。

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by midori-net21 | 2007-05-15 19:00 | 八ヶ岳の里山を歩けば…

八ヶ岳の夜 「そろそろ蛍の季節ですよね」

d0035025_19215210.jpg 5月8日の毎日新聞記事(下欄に全文引用)にあるように、八ヶ岳南麓では自然環境に関心を持って自発的に活動する人が目立ちます。言い換えれば、それだけ地域の開発が進み、危機感が生まれているということでしょう。

 この地に移住した12年前、私がやむにやまれず始めたのは(庭づくりでも畑でもなく)、近くの小川の護岸工事についての「川に自然を取り戻そう」という提案型の住民運動でした。知らない道をあちこち歩いて署名を集めてまわったものです。当時はスイスやドイツの「多自然型河川工法」が注目されていて、東京や神奈川ではコンクリート護岸を改修する試みが行われていたのです。もっとも何も外国の事例に学ばなくとも、ここは、武田信玄公による自然の力を利用した治水が天下に知られた甲斐の國であったのですが……。
 やがて初めての夏が近づき、暗い庭に蛍が飛び交うようになって、川への想いはさらに高まりました。電気をすべて消し、戸外に出る。そこに広がるのは、決して漆黒の世界ではなく、やさしく柔らかい幽玄の闇ーー都会では味わったことのない感動に包まれたものです。

 さて、昨日のFM八ヶ岳エコロジー番組の対談の締めくくりは「八ヶ岳の美しい闇と夜空」についてでした。闇というと、心の闇とか、ナントカの闇の部分とか、あまり良い意味に用いられない昨今の世相ですが、これは本物の闇ーー宵闇迫る時刻から夜の帳がすっかり落ちるまでに刻々と移り変わる生きた闇のことです。
 見上げれば、満天の星。八ヶ岳の広い空がもっとも魅力的なのは、夕刻から深夜にかけてではないでしょうか。ですから、夜にはぜひライトダウンを! と言いたい。ヨーロッパで見かける丘の上の古城、都会の噴水や豪壮な歴史的建築物にはライトアップが効果的かもしれませんが、自然がそこかしこに息づく地域ではどうでしょうか。夜に活動する生き物にはとんだ災難だし、もちろんエネルギーの無駄遣いーー八ヶ岳南麓には、むしろ夜空の美しさこそふさわしいのでは? という感想がフィナーレとなりました。

 「そろそろ蛍の季節ですよね」 ーーあなたもたまには電気を消してみませんか。
             最後の曲は The Music Of The Night (サラ・ブライトマン)


More(毎日新聞記事の引用)
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by midori-net21 | 2007-05-13 18:59 | 八ヶ岳の里山を歩けば…